「バイアルプロテクトパック®Ⅱ」（以下、VPPⅡ）の環境に対応した製品が、製薬業界で初めて、日本新薬株式会社（以下、日本新薬）の注射剤に採用され、2024年5月から出荷が始まりました。 

この包装は、注射剤のバイアル瓶を、プロテクターとシュリンクタックラベルで覆い、輸送中や取り扱い時の衝撃を吸収して、瓶の破損や薬剤の漏れ、異物混入、作業者のけがなどを防ぐ役割があります。バイアル瓶全体をしっかり保護することで、医薬品の安全性と品質の確保に貢献します。 

素材には、三菱ケミカル株式会社の環境配慮型プラスチック「DURABIO™（デュラビオ™）」が使われています。これは植物由来の原料から作られ、石油の使用を減らしつつ、原料となる植物が成長過程で二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガスの低減にも貢献できる素材です。また、耐衝撃性や透明性、見た目の美しさにも優れており、VPPⅡの性能向上に寄与しています。 

日本新薬は、環境への配慮としてプラスチックの使用量削減にも取り組んでおり、VPPⅡの機能と環境性能が評価され、今回の採用につながりました。 

ILグループはこのような製品を通じて、安全性と持続可能な社会づくりに貢献していきます。 

三菱ケミカルグループHP：「DURABIO™」製品サイト 

https://www.m-chemical.co.jp/products/departments/mcc/pc/product/1200363_9344.html